和太鼓が繋ぐ縁


 

先日一本の電話を頂いた。

桔梗太鼓のデビュー戦を観ていたお客様から。
一緒に和太鼓を是非やってみたいと。

自分たちの演奏を観て興味を持ってくれたこと
そして、仲間になりたいと手を挙げてくれたこと
うんと、うれしい出来事だった。

とは言え、まずは体験を数回重ね
これが生活のリズムに合うか
とか
実際の出演となると(イイ部分)しか見えてこないが
日々の練習は(基礎打ちばかり)だったり
とか
想像やイメージと大きく異なる事もあるので
しばらくは様子を見てもらうようにしている

そしてその彼から正式に入会をしたいと申し出を頂き
正式メンバーとなった。

なんで興味を持ってくれたのか彼から話を聞いた

Story
そもそも和太鼓のようなものや、お祭りのお囃子のようなものに
元々興味があったとのこと。ただ、実際にこれを趣味でやろうとする
タイミングも機会もなかった。更には僕より年齢は一回り以上うえという
こともあり、年齢との相談や子育てとの兼ね合い仕事などが重なり
中々一歩を踏み出せずに、月日だけが去っていってしまった。

そこで私たちに出会ってしまった。

まぁ、ここまではよくある話。
この話には感慨深い続きがある。

そもそも桔梗太鼓デビュー戦のお祭り。
これはお葬式屋さんのお祭りで有名でもなければ、大きなお祭りでも無い。
言い方が大変失礼かもしれないが、何かきっかけが無ければ行くことの無いお祭りかもしれない。
そして、この彼も、このお祭りは初めて行ったとの事。その行くきっかけが父親の死だったよう。
父親のお葬式をここで行って、とってもお世話にになった、職員さんが居て、このお祭りに
行けば挨拶ができるかと思って、その気持ち一つでこのお祭りに行った。

これは完全にこのお父さんが彼と僕たちを惹き合わせてくれたとしか思えない。

父親の他界というものが=別れだとするならば
このお祭りでの出来事は=出会いとなった

シングルマザーの家庭育った私。肉親との別れはまだ、経験はしていない。
が、肉親との別れこそとてつもなく辛いであろうことは、容易に想像ができる。

彼が一歩踏み出せずに居た、その一歩。
このお父さんが、そぉっと、背中を押してくれたのだと、強く感じた。

大切な仲間が一人増えました。

が、
太鼓は厳しくいくよ!!! 覚悟していてね!!!!笑

2018年06月19日