ドン と コン  で 大喧嘩


 

和太鼓をやっていると良く聞かれることがある。

【和太鼓の曲ってどうやって覚えるの?楽譜とかあるの?】
これはよく聞かれる質問である。
答えをするとしたら、僕の場合

【楽譜がある曲もあるが、基本は口で伝えて身体が覚える】
っと伝える。

実際に桔梗太鼓としていくつか曲に取り組んでいるが、どの曲も楽譜は存在するが
メンバーには楽譜を一曲も渡したことがない。

例えばこんなリズムがあったとしよう。

私はこのリズムをこのように表現をして伝える

で、ここで問題になるのがこの楽譜である上段と下段の違い。
これは(上段=右手、下段=左手)
を意味する。
要するに初めの(ド デーン コ)の三つの音は(右→左→左)の順番になる。

和太鼓未経験者にはこれが、難しい。ただ単純に見える、このリズムが
和太鼓をはじめて一番初めにぶち当たる壁といっても過言ではない。
ほんとに!!!!

普通にやってしまうと、どうしても(右→左→右)っと、左右交互になってしまう。
右手の後に左手が2回続くのが実に難しい。
実際問題このリズムが苦手で、一年たってもまだ苦手という人も平気で居たりもする。


っで、ここからが本題。
桔梗太鼓の活動ユニットの中夢楽座。皆が別々のチームで育ってきた。
とある曲のとあるリズムをやろうと思ったとき。私は
(ドォーン ド ドォーン ド ドォーン ド ドォーン ド ドン ドン)
と表現をし、メンバーに伝えた。
その結果、この表現がしっくりきて直ぐにこのリズムを打てるようになったメンバーと
全く、このリズムが打てないメンバーと大きく二つに分かれた。

私にすれば、なぜこの表現で出来ないのか? と、出来ないメンバーに少し疑問に思った。
この時の練習はそのまま、出来るメンバーと出来ないメンバーで大きく差ができて練習は終了。
後味の悪い練習となった。

しばらくして、この出来ない理由が判明。
なんと、この彼女は(右手=ドン  左手=コン)で覚えることで育ってきたらしい。
そうなると
(ドォーン ド ドォーン ド ドォーン ド ドォーン ド ドン ドン)
これは全て右手だけで打たなければならないリズムとなる!!!!
そんな忙しいことはない。

彼女の言うように表現するとしたら
(ドォーン コ ドォーン コ ドォーン コ ドォーン コ ドン コン)
っと表現しなければならない事になる。

案の定この表現で伝えたら、一瞬でできるようになった。

(右手=ドン  左手=コン)なんて覚え方をしたことが無かった私とすれば目がてんになる出来事だった。

その彼女も、そうやって伝えてくれなきゃわかるわけないじゃないと、モメた出来事となった。

んで、昨日。松本市のとある小学校での和太鼓講座2回目。

僕は相変わらず小学生にこのように伝えた。

案の定(右→左→右)っとなってしまい、混乱する人が数名出た。
だけれど、そうなるのは想定内ではあったが、、、、

だ・か・ら・こう表現しなきゃ分からないって言ったでしょ。!!!怒!!!!
と、ここでもまたモメた。笑

和太鼓打ちはこの口唱をどのように覚えているのかなぁ~!?
と、多数決でも取ってみたくなった出来事でした。笑

2018年05月28日